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おやつと猫と、そして本
by suirenndou
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第19回 天神さんで一箱古本市


無事完結いたしました。
ありがとうございました。







善積農園 後編
               
善積農園 後編_a0236063_12251550.jpg

           
夕食後、囲炉裏端で、坊やのおかあさまと名刺交換をした。
京都の方なら、「一箱古本市」きてもらえるかな?と、色気を出したわけだ。
いただいた名刺には、赤いりんごの絵に、「善積農園」善積峰子とある。
農園主さん?!
では、なかった。
峰子さんの夫である、湖戯人さんの御母堂純子さんがひとりで始められたりんご園。
そこに、結婚後生まれたばかりの長女を連れて、3人で京都を離れ、
りんご園に近い駒ヶ根に居を構えたところから、あたらしい善積農園が始まった。
りんご担当=純子さん
米・大豆担当=湖戯人さん
広報・受注担当=峰子さんという布陣。

話が前後するが、
なにより驚かされたのは、農園の成立ち。
純子さんが50歳の時に、犬一匹連れて、京都から長野県農業大学へ入学し、
翌年には、宮田村に住居を見つけ、りんご園を借り受けて、
りんご農家としてスタートをきってしまったこと。
それから9年間、(周囲の人に手伝ってもらうことはもちろんあったが)
ずっとひとりで、すべてのことをやり通したこと。

趣味で、庭先のトマトやきゅうりを作るのではない。
広い農地をかかえる、「農業」なのだ。
体力も、知識も要る。経験がものをいう。
体力、気力ともにどんどん下り途中の「50歳」。
住む場所を変えて、全然知らない仕事に就く。
いつも勉強しなくてはならない。
一生懸命が、全て成果につながるとは限らない。
自然の脅威もあったろう。

は~~~~。
く~~~~~~~っ。
言葉がでない。
目の前で、にこにこ笑ってらっしゃる純子さん。
こういう一見おだやかに見える人だからこそ、内に秘めたるものは大きいのだろうか。
どえらいことやらかす人だからこそ、こうしてたっぷりと笑っていられるのだろうか。
聞いてみたわけではないけれど、
「なぜ?どうしてそこまで?」と尋ねても、
「え?りんごが好きだから、やってみただけよ」
と、なんでもないことのようにさらりとかわされそう。

変化が嫌い。勉強嫌い。チャレンジ精神ほとんどなし。
人としての器。。。それが翠簾堂。
あわよくば、「一箱へ・・・」などと目論んでいた自分がはずかしい。
純子さん、あまりに大きすぎ。



雨の夜。
凄い方々に出会った。
凄い人というのは、淡々としているようだ。
善積農園のみなさん。
とてもおだやかで、静かなもの言い。
ゆえ、どんどんもっと知りたくなる。
りんごも素晴らしいんだろうな。
店主、もちろんお願いしましたとも。
サンつがる・紅玉・サンふじ三種。
9月から12月頃、収穫ごとに届けられるりんご。
いまから冬までつづくおたのしみ。


気になる方は、こちらへアクセスを011.gif
善積農園HPは→こちら
善積農園りんごのご注文は→こちら
 (収穫量の少ない品種は、早めのご注文を)
by suirenndou | 2011-09-09 12:16 | 高遠
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