おやつと猫と、そして本
by suirenndou
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

第13回 天神さんで一箱古本市


終了いたしました



天気の悪いなかお越しいただいたみなさま
ありがとうございます

イルフ童画館@岡谷 その2
a0236063_1832381.jpg

13:30~日本豆本協会会長 田中栞さんによる刊本作品解説

が始まる前に、午前中みっちり3階の武井武雄常設展、
2階の特別展示=ここも2/14まで武井武雄展を見る。
1月15日に139作品全部、
自分の手で触って開いて見るという超太っ腹企画に参加したのだが、
そのときの話→こちら 

そのとき、学芸員さんに
「上に、原稿・仕様書などいっぱいありますから、是非見てください」
と熱く熱く語られたその理由が、衝撃を持って理解できた。
(そのときは、疲労困憊で、階上まで行けなかった)

たしかに刊本作品139冊。すごい。
けれど、手作り300部の限定とはいえ、唯一ではない。
ひとつひとつ有り得ない発想と素材とプロの技術と執念と美意識が
混ざり混ざって作り上げられた驚異の傑作だが、何冊もある出版物なのだ。

しかし、原画はちがう。
武井武雄自身が、その手から生み出した「生」であり、唯一性。
線画の美しさたるや、寒気がするほど。
彩色画も印刷されたものとはまるで質感が違う。
武井武雄のことだもの、印刷の際にも妥協はなく
そのとき最高の技術で印刷・発行したことだろう。
でも、あの水彩のやわらかな諧調がかわってしまうのだ。
刊本作品をみたからこそ、その原画のもつ力が見る側に迫るのだ。

ラムラム王の原画。原稿も。
ミーハー心に響く。
ただただ感動するのみ。
いつかは、手に入れてしまうのだろう。刊本作品No.55。


午後からは、田中先生の刊本作品解説。
田中先生、昨日も午前午後と豆本講習されて、
今日も午前中教室のあと、休憩もなく準備、解説へ。
とにかく、疲れを知らないパワフルなお方なのだ。

刊本作品を示しながら、
刊本作品を作る途中工程の指示書や校正刷り、試作品など、
そしてなにより、初公開の武井が丹念に書きつづった貴重な制作ノート、
滅多なことでは、一般人は目にすることができないものばかり拝見する。
公正刷り=いわゆるゲラといわれるものは、ふつうなら
「はいOK」とゴミ箱行きになるものだが、
ものを大事にする武井は、なんとその粗悪な紙の綴りを、
次作品の創作ノートにしてしまうのだった。
粗悪な紙が経年変化を起こし、
あるいは、武雄自身が破れた箇所をセロハンテープで補修。
などしているものだから、もうどうやってこの先保存したらよいのか、
学芸員さん、大泣きっ!

すばらしい2時間であった。
解説を聞いて、それまで気がつかなかった作品を確かめにまた上の展示室に。
なんど、見てもたのしい。
ひとがいなくてゆっくり気の済むまで、じーっとひとつの作品をみることができる。

(これは、見る人にとっては最高の鑑賞空間だが、ちょっと心配。
人の頭越しや、ぎゅうぎゅう後ろから押されたくはないけれど、
どうか、みなさん、武井武雄を知って、イルフ童画館に来てください。)

岡谷へは、新宿からJR特急スーパーあずさで2時間21分。日帰り圏内。
イルフ童画館は岡谷駅から徒歩5分程度。
道中タイル画や、街灯のとりさんなど、随所に武井武雄が現れるのも楽しい。

うろうろはが過ぎる我々は、格安の高速バスをもっぱら利用。
夏からこっち、中央道はなぜか大渋滞で毎度毎度大幅に延着。
年明けからはすいすいで、快適走行。
この日は、予約したつもりが取れていなくて新宿で大汗かいたが、
結果オーライ。


 
[PR]
by suirenndou | 2012-02-01 18:01 | 本・古本屋 | Comments(0)
<< 京都えらいことです!催しいろいろ 諏訪湖 >>


カテゴリ
最新の記事
ブログパーツ
以前の記事
フォロー中のブログ
外部リンク
ライフログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル