おやつと猫と、そして本
by suirenndou
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

第12回 天神さんで一箱古本市


2015年 5月27日(土)
  10:00~16:00
京都・長岡天満宮境内

雨天会場 開田自治会館



ルリユール、書物への偏愛
a0236063_17435044.jpg

ルリユール、書物への偏愛
 Les fragments de Mの試み

と題された、グループ展に行ってきた。
西洋を起源とする本の工芸であるユリユール、
フランス・ベルギーで学んだ3人の製本家と一人の箔押し師からなるユニット
Les fragments de M の展示会。

日本豆本協会会長の田中栞先生の案内、
在廊の作家解説、金箔押し実演付というまたとない贅沢なものだった。

以前武井武雄の刊本作品についても、その芸術性の高さに触れ打ちのめされたと書いたが、
今日の作品は、まさに一点もの。世界にひとつだけ。
一分の隙もない完成度に、緊張を強いられる。
怖いほど美しい。「本」が。

箔押しというものが、こんなにリスキーなものだとは全く知らなかった。
やり直しのきかない一発勝負。
しかも、箔押し師のところへ持ち込まれるのは、完璧な状態でしあがった「本」
けっして平らな一枚革状態ではない。
そして納期はだいたい一週間程度。
「時間がたっぷりあればよい」というものでもないのだそう。
日々継続して仕事に打ち込み、
いざ本番となれば、入念な準備のあとは呼吸を止めて一気に押す。
適正な温度。速度。角度。力加減。

フランス・ベルギーを中心とした伝統的な皮革製本。
お道具も実に優雅。そう、「お」道具とつい言ってしまいたくなる。
精緻で繊細な職人技は、繊細な材料と道具から生まれる。
そして、確かな基礎知識と斬新な発想と根気と集中力と、そしてきっと体力も必要。

帰り際、
「あまりに凄すぎて、絶対手を出してはならないと肝に銘じました」と言ったら、
「これは、現在日本の最高レベル。
いろいろ入口はあるから、おやりなさい」と田中先生。
「そうですよ、たのしいですよ。ぜひぜひ作ってください」と羽田野先生。
心が揺れるのであった。


会場は、ギャラリー冊。
文庫本を収容する棚と、全集を収容する書棚さらにティールームを持つ新しいかたちのギャラリー。
地下鉄九段下駅から、お堀に沿って徒歩10分。
上記展示は、5月10日(木)~6月9日(土) 11:00~19:00 日・月休み

特別企画「書物に溺れて」
古書日月堂・古書往来座から
古今東西の書物狂の悲喜交々を題材とした本の展示販売。
いかんね。まったくいかんね。
素通りできるわけがない。


千鳥が淵、雨に打たれた緑の木々が、とても美しかった。
[PR]
by suirenndou | 2012-05-16 18:29 | 本・古本屋 | Comments(0)
<< 約50人の本棚展 朗読会もやります。 >>


カテゴリ
最新の記事
ブログパーツ
以前の記事
フォロー中のブログ
外部リンク
ライフログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル