「水かけ菜ってなんですか?」
京都からやって来た女は尋ねました。
京菜とも呼ばれるミズナとはちがうのだろうか?
それは冬の寒さきびしき富士山周辺の土地で、
凍らないように、畝と畝の間に水を流しながら栽培する菜っ葉。
アブラ菜科なのは、ミズナも水かけ菜もおなじ。
太い茎が美味しい。
この時期、御殿場のあちこちで「水かけ菜漬」を、見かける。
団子屋さんのショーケース、桜餅の隣に並んでいたのを目にしたときは、流石に驚いた。
地元の人たちの間では、生やら漬物やら葉っぱが行き交っているらしい。
まるで、長岡京辺りの筍のように。
御殿場初心者だった頃は、塩漬けをスーパーで買っていたけど、
年季も入って漬物から一歩進み、
昨夜は、生の水かけ菜を長いままあご出汁の中でしゃぶしゃぶと。
茎はしゃきしゃき、葉は出汁をまとって大層美味でした。
翌朝、さっと蒸炒めてサンドイッチに。
残念ながら、これを味わえるのは今だけ。
古本市の頃には、黄色い花も終り、刈られています。
水かけ菜畑は、水田に。
Msan arigatou------!